こんにちは、Workaholicです。
最近の流れ(?)ITエンジニアの案件の複数掛け持ちしよう!と言う話を良く見聞きします。
インフルエンサーが述べているパターンや、大手のフリーランス案件紹介サイトも同様に「案件掛け持ち」を勧めているパターンもあります。(こちらはすべて合算して1人月)
今回は某インフルエンサーの発言の事例紹介と、何故そのような事と勧めているのかの考察&批評を行います。
事例紹介、考察&批評
事例紹介
以下の発言は某インフルエンサーが述べた発言です。
年収1000万を達成するには・・・という事で複数案件の掛け持ちを勧めていました。
ちなみにこの発言は1人月の案件を複数掛け持ちする想定のようです。
※週2~3日案件の掛け持ちではないと本人が述べていました。
ロースキル人材でも年収1000万達成は簡単だよ!と言いたいようですが事は単純ではありません。
その理由の以下に述べて行きます。
考察&批評
まず1人月の案件を複数掛け持ちするのは難しい事を理解しなければいけません。
まず実現するには前提として「フルリモートである」「労働時間が重ならない」「本人の体力」が必須要件です。
フルリモートである
当然の話ですが我々の体は1つです。分裂をして働いてくれるわけではないので1人月の掛け持ちするならば、案件はすべてフルリモートでなければ成立しません。少し勘違いされるところではありますがフリーランスの案件は全てフルリモートではありません。出社前提の案件や、出社とリモートのハイブリットな案件もそれなりに存在ます。その中からフルリモートかつロースキルでもOKな案件を見つけるとなると、まず仕事を探す時点から難しいと言えるでしょう。
労働時間が重ならない
運良くリモート案件が掛け持ち出来たとしましょう。しかし仕事を好きな時間に出来るとは限りません。ITエンジニアは一人でもくもくと作業をする仕事はありません。複数人が属するチームの中でそれぞれの役割をもって作業を行います。そのため密なコミュニケーションは必須となります。
そうなれば会議の場や会話の場も多くなります。しかしそれを複数案件を掛け持ちしてなり立たせることは出来るでしょうか?当然「他の仕事があるので会議に出れません」はNGです。それを今後数か月、数年と被ることなく進めていく必要性があります。※嘘はダメですよ。
私から言わせれば無理でしょうと言わざる負えません。
本人の体力
単純に1人月を掛け持ちすれば、掛け持ちするだけ複数人月の稼働を行っているわけです。
2つ掛け持ちでも2人月(2倍)の労働をしなければなりません。そもそもそれにあなたは耐えられるのですか?という時点で疑問です。ロースキル前提とはいえ作業量が少ないわけではないので、総労働時間は仕事を重ねて稼働することで減らすことは出来ますが、仕事を2倍こなさなければならないことは変わりません。何度も言いますが「他の仕事があるので配慮してください」はNGです。やっぱりできませんでしたとならない様に仕事は行いましょう。
まとめ
「現実的に難しい」と言わざる負えません。
本人も「想定しておくべき」と発言している以上実際やっているわけではないので「机上の空論」としか言えませんね。
今回の事例は「頑張れば大丈夫!」でなんとなる話ではありません。
失敗をすれば責任を負いますし、契約をした会社にも迷惑をかける事になります。
安易な考えで仕事を増やすのではなく、まずはITエンジニアとしての自信の価値を高め、高単価の案件を請け負えるようにしましょう。
(=゚ω゚)ノ
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