こんにちは,Workaholicです。
今回はITエンジニア採用において企業側が改めるべき意識について書いて行きたいと思います。
私自身、ITエンジニアの未経験採用と経験者採用を行っており、私が採用業務を通して思ったことを中心に話していきたいと思います。今回は結構自虐風です。
・企業側に足りていない意識
このブログでも毎回も言っている事ではありますが、ITエンジニアは現在でも不足しており、今後も不足がされることが予想されています。しかしこれはITエンジニアへの志望者が少ないのではなく「企業側が求めるレベルに達している人材が少ない」と言う意味です。つまりは「即戦力」が欲しいと言ってるわけです。
これを見て私が思う事は「企業側が求めるレベルが高すぎ」と思っています。当然ながら応募してくる人は高いスキルやコミュニケーション能力を持った人を希望しますが、そのような人物が転職市場に沢山いる訳もなく、採用をするなら高い報酬を出す必要性があります。
これは私の感覚的な所がありますが、まず東京都内で採用を行うとなれば500万円は一定の基準となります。
全年齢ではありますが東京都内の男性正社員の平均年収は496万円です。(※dodaエージェントサービスより)
まず転職を行うなら最低限このラインを満たしていないとそもそも転職の価値など無いと考えています。経験・未経験者によって採用時の賃金はある程度変化はしますが、この500万円軸に考えなければまともに採用活動を行う事は不可能でしょう。
まず企業側は安い賃金で出して、だれか引っかかってくれたらいいなぁ~という意識でいる事は間違と言えます。
「平均年収ランキング(47都道府県・地方別の年収情報)【最新版】」
・企業側が改める事
前項でも述べましたが、企業側が改める事として具体的に以下が挙げられます。
・経験、スキルに見合った賃金を
当然企業としては人件費にお金を掛けたくない気持ちは分かりますが、人が転職を行う観点として賃金の高さは重要なファクターです。どれだけいい場所にオフィスあっても、どれだけやりがいがあっても、どれだけ人が良さそうでも、そもそも人はお金の為に働いています。その人にあったスキルと経験に見合った賃金を出なければ人は来ません。
・即戦力に期待しすぎない
まず「即仕事に投入できる人材のみ採用する」というだけでかなり採用の幅を狭めています。社会人経験ゼロ、IT業界への興味がまるでない状況では少し厳しいと言わざる負えませんが、他業界で社会人経験を積んでいてIT業界への興味がある人材や、業界2~3年程度の第二新卒レベルでも社内で教育を行い、使える人材にするという意識が重要だと考えています。弊社でもこの取り組みにて未経験者からITエンジニアを輩出しています。教育の手間はありますが即戦力を待つよりずっと有効に時間を使えることが出来ます。
・応募者にお願いしたい事
色々と企業側が改める点について述べてきましたが、応募者に対してもお願いをしたい事があります。近年ではよりITエンジニアを目指す応募者が増えたおかげで採用活動は嬉しい悲鳴が上がっている状態です。ですが扱いに困った応募者がいて苦労している点もあります。一例を紹介します。
・仕事を辞めてプログラミングスクールに通う人
仕事を辞めてプログラミングスクールに通う人はいます。ITエンジニアになるならプログラミングスクールでITスキルを鍛えて就活をしよう!という考えのようです。しかしながらITエンジニアの転職で重要視している事は前職での経験です。仕事の進め方や経験したポジションにてあなたがITエンジニアとして働く事が出来るのか判断しています。実務経験を伴わないITスキルは不要なので、無駄どころかマイナスのイメージしかありません。
※プログラミングはITエンジニアを構成する一部でしかありません。
・社会人経験はして欲しい
稀に未経験採用にて社会人経験0の方がいらっしゃいます。これに関しては申し訳ないのですがITスキルに関係なく、社会人としての経験が無い方の採用は難しいと言わざる負えません。ITエンジニアは人と関わり、高いコミュニケーション能力が求められる職業です。採用段階で高い能力を持っていなさい!とまでは言いませんが、仕事の経験が無い状態から教育には長期の時間を要します。採用に力を入れるとは言え、時間を掛けられる限界があることはご理解を頂きたいです。
・最後に
ITエンジニアを採用するにあたって思っている事を書いてみましたが、私自身の一存ですべてが決まるわけではありませんし、ここに書いてあることがすべての企業で実施されているわけでもありません。各企業個別の事情が存在しますからね。
ただ採用する側も採用される側も惰性でやらないようにしてほしいです。
なんかいい人来てくれないかな・・・
どこかの企業で採用してくれないかな・・・
なんとなくで行う活動は企業側にも応募側も幸せにしません。お互いに転職が活動が良いものになるように頑張っていきましょう。
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